「終身雇用はもう限界、維持できない」と経団連会長やトヨタ社長が発言したことにより、いよいよ終身雇用の崩壊が近づいてきていると思うわけですが、僕ら会社員はこんな時、どう対処したら良いのでしょうか?
僕個人の意見では、今まで以上に会社員としての本業に精を出し、本業に付随した副業で人脈を築き、スキルを高め、個人としての市場価値を高めておくべきだと思うのです。
なぜ僕がそう思うかというと、終身雇用崩壊によって被害を被るのは社外に人脈を持たず、社外スキルも持たず、市場価値の低い人たちだけだからです。
ぶっちゃけ、終身雇用が崩壊しようが継続しようが、「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」で言うところの「生産性資産」や「活力資産」を持っていれば今まで通り生きることができると思うわけです。
ってことで本記事では、名著「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」に書かれている3つの資産のうち、「生産性資産」や「活力資産」について引用しながら、この終身雇用崩壊時代にどのように正社員として働き、どのように副業をしていくべきかについて持論を書いていきたいと思います。
目次
対処法①本業に精を出し、生産性資産を蓄積させ、市場価値を高める
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」では、長い勤労人生を生き抜くため、所得、キャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産、すなわち「生産性資産」を高めるべきだと書かれております。
ここで言う生産性資産とはすなわち、会計職に就いている人であれば会計スキル、マーケティング職に就いている人であればマーケティングスキルと言ったように、その職種で必要とされる職能のことです。
また、仲間の存在も生産性資産の一端を担います。高い信頼性を持つ職業上のネットワークは、互いの成長やイノベーションの促進に大いに役立つからです。
そして、それは別に会社内に留まらなくても良いわけです。
特に今の時代、SNSでいくらでも同業種、同職種の人たちと交流を深め、お互いのスキルを高めることができます。
会計職の人であれば会計クラスタ同士で情報交換をし合ったり勉強会を開催したり、マーケティング職の人であればマーケティングクラスタ同士で情報交換をし合ったり勉強会を開催したり…
このように今の時代、SNSを通じていくらでも人脈という名の生産性資産を高めることができるのです。
ですので、上記のように本業に精を出して専門性を高め、かつ人脈を広げておくことで、いざ自分がクビになったとしても、いくらでも転職をしたり個人での仕事を獲得するなどして収入を得ることができるわけです。
また、上記のように生産性資産を高めておくことで、そもそも今の会社に必要な人材となりうるので解雇されにくくなると思います。
イケハヤ先生もいつも仰る通り、解雇される対象になるのは出社してもロクに仕事もせず、マインスイーパなどで遊ぶことで給料をもらっているおじさん方なわけですからね。
そもそも日々の業務を本気でこなし、生産性資産を高めておき、会社から必要な人材になっておけば終身雇用崩壊の時代なんて別に怖くないし、なんなら今まで通りだと思うわけです。
「本業に精を出し、生産性資産を蓄積させ、市場価値を高めておく」、なんだかんだでやることは変わらず、これこそが終身雇用崩壊の時代も、いつの時代も、生き抜くための術だと思うのです。
対処法②本業のスキルを活かして個人として副業の仕事を獲得し、会社外の評価を高めておく
また、本業と同時にやっておくべきことは、本業のスキルを活かして個人として副業の仕事を獲得することだと思うのです。
正直なところ、会社での労働というものはいくら頑張っても個人の資産にはなりにくいです。
例えば、10年後の仕事図鑑という本にて、落合陽一さんが以下のように述べております。
落合陽一「会社における労働は、”湯婆婆に名前を奪われる”のに等しい」
この発言の意味するところはすなわち、労働者が会社で働いた成果は全て会社の看板に飲み込まれてしまい、自分の名前の上にキャリアを積み上げていくことができないということです。
それを落合氏は”湯婆婆に名前を奪われる”と表現しているわけです。
僕もこの件についてはかつてツイートしたことがあり、そこそこ共感を呼び、リツイートも多くされました。
会社の仕事って自分の資産になるものは何も生み出してないですよね。
僕は週40時間会社で労働しているけれど、頑張って何かを産み出したとしても全て会社の資産になる。
落合陽一さんが「会社に所属するということは、湯婆婆に名前を取られることと同義」と言っているが、なんとなくわかる気がする。
— タコペッティ (@syakaisei) May 20, 2018
要は、会社での労働によりいくら何かを生み出したところで、それは全て会社の資産になるのです。自分の評価、評判にはならないのです。そこに残るのは、社内評価と経験、あとは自分のスキルのみです。
ですので、本業以外にやるべきこととして、副業で個人としての評判を高めておくことです。
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」にも、「今後はソーシャルメディアにより評判を左右する情報がますます拡散されやすくなるため、幅広い範囲で自分の評判を管理することが求められるだろう。」とあるように、会社外で自分の評判を高める必要があります。
そこで必要になってくるのが、会社外で業務委託なりなんなりの個人の仕事を獲得するということです。
例えば会計職に就いている人であれば会計関連の仕事を自分の会社外で獲得してみるのです。マーケティング職であれば広告運用などの仕事を会社外で獲得してみるのです。
そうすることで、本業と副業とで相乗効果が生まれ、個人の専門的な職能を高めることができるとともに、社外人脈と社外評価という生産性資産をも蓄積させることができます。
で、「どうやって会社外の副業の仕事を獲得すればいいのかわからない…」
という方は、今やいい時代でして、会社外の業務委託の仕事を紹介してくれる副業紹介サービスなんてのもあるのです。
例えば、BTCエージェント for コンサルティングなんてサービスがありますね。こちらはIT関係に特化してるみたいですが、マーケティングやエンジニア関係の業務委託の副業の仕事を紹介してくれます。
このように、副業推進の流れを受けて、副業での業務委託案件を紹介してくれるエージェントサービスも増えています。
今後もきっとそういうサービスは増えてくるでしょうし、当ブログでも随時紹介していきたいと思います。
昔の友人や親戚、配偶者との良好な関係を築いておく
最後、これは意外と見落とされがちなことですが、友人や家族との良好な関係を築くことも終身雇用崩壊時代、重要になってくると思います。
ありえないことだとは思いますが、万が一解雇され路頭に迷ったとして、まず第一に頼りにするのは親しい友人、家族、配偶者でしょう。
こうした友人や家族との良好な関係のことを「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」では「活力資産」と言ったりしますが、ストレスを引き起こす要因をうまく管理することもこれからの不安定な時代、重要になってくるわけです。
もし自分が解雇されたとして、一番に考えるべきは金のことではなく自分の健康とメンタルですからね…
健康とメンタルさえ保てれば、お金などなくとも割となんとかなるものなので、まずは健康とメンタルを保つことが重要なわけです。
そのためには、昔の友人を大事にし、家族を大事にするという至極当たり前のことを日常的にして置くべきだと思うのです。
まとめ
てことで以上!終身雇用制度崩壊時代、僕らがすべきことを、あくまで持論ベースですが名著、「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を引用しつつ具体的に見てきました。
気になる方はこちらからも購入できますので読んでみてください。
結局のところ、本業に本気で取り組み社内の評価と専門スキルを蓄積させ、本業で培ったスキルを横展開して副業の仕事を勝ち取り社外の評価も蓄積させ、同時に家族や友人との良好な関係も継続させておく…というのが最適解だと思うのですよ。
その過程で起業やら旅やらの期間が入っても構わないと思うのですが、兎にも角にも生産性資産と活力資産を高め、不安定な時代を生き抜いていきたいものです。
僕個人としては生産性資産や活力資産などの見えない資産と同時に、金融資産や不動産資産なども貯めることで、真の意味での資産も構築してそれこそ不労を実現していきたいものですね。
ではでは、資本家目指して頑張っていきましょう。
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